豊かなコミュニケーションを促す、相手も心地よい「相づち」の知識
2017.01.12
どんな交渉や取引も、相手と深いコミュニケーションを試みて、お互いが望むものを共有したときに成立します。そこで大切なのが「相づち」。そのやり方をきめ細かく工夫することで、会話が円滑になっていきます。今回は、そんな相づちのコツをご紹介します。
相づちの前に、まずは「聴く姿勢」づくりから意識すること
相づちの前段階として、まずは相手の話をきちんと聴くための姿勢づくりが重要。ポイントは、相手の話に興味を持ち、言葉を前向きに受け止めることです。
心から相手の話に興味をもって反応すれば、相手の表情も明るくなり、「もっと話したい!」と思うでしょう。また、話に興味をもつことで、相手の言葉をきちんと理解し、驚いたり、笑ったりといった自然な反応が生まれるのです。
相手から話を引き出すために、答えやすい質問を事前にいくつか用意しておくのもよいでしょう。「今の仕事」や「趣味」など、答えやすいものがベター。聴く姿勢ができていれば、相手も積極的に話してくれるはずです。
「共感」を示すもの、「感想」を伝えるもの。上手な相づちのフレーズとは?
相手が話し始めたら、適切な相づちで会話の質を高めます。会話のつなぎ目で「はい」や「そうですか」など、しっかり声を出して返事をするのが基本。さらに「分かります」「おっしゃるとおりです」など、共感・同調を表すニュアンスを加えると、より前向きに話してくれるでしょう。
相手の話に興味を持っていることを示すため、「大変でしたね」「素敵ですね」など、感想を伝える相槌も効果的です。タイミングを見計らって「それからどうされたのですか?」などと質問を重ねると、会話も先に進みやすくなります。
同じ相づちのフレーズでも、わずかな違いで相手に不快感を与える
ついやりがちな相づちのミスもあります。たとえば「はい、はい」や「分かります、分かります」といったように、同じフレーズを繰り返すこと。反応が過剰になり、逆に不快感を与えてしまう可能性があります。「はい」と一言にすることを心がけましょう。また、フレーズに頼って、話を聴かずに相づちを打つと、場違いの反応になってしまうこともあり、「聴いていない」ことを証明してしまいます。
まとめ
簡単なようで、難しい相づち。いかに上手に相槌を打つかが、コミュニケーションを円滑にするカギとなります。普段から自分の相づちがどうなっているかをチェックし、時には声に出して練習してみると、より良い相づちが身に付くのではないでしょうか。