無駄遣いを減らすなら、まずは通信費。話題の「格安SIM」って知ってる?
2017.06.01
お金の使い方を見直したいとき、いちばんにチェックするものといえば固定費。中でも忘れがちなのが、月々の「通信費」です。スマートフォンの料金を見直したいときに検討するべきなのが、近頃よく目にするようになった「格安SIM」こと、「MVNO」のスマートフォンです。
大手キャリアの回線を借りてサービスを提供する、「MVNO」
「MVNO」とは“Mobile Virtual Network Operator”の頭文字を取ったものであり、日本語だと「仮想移動体通信事業者」といいます。「格安SIM」、もしくは「格安スマホ」のこと、といえばピンと来る方も多いかもしれません。
大手キャリアの携帯電話やスマートフォンは、通信事業者との契約後、私たちは契約した通信事業者がもっている回線を利用して、通信を行うことになります。しかしMVNOは、携帯電話の通信を行なう回線を自社ではもっていません。大手通信事業者の通信回線を借りることで、通信サービスを提供しているのです。
安く、自分に合ったプランで気軽に契約できるのが「MVNO」
そんな「MVNO」のいちばんの特徴は、スマートフォンを安く使えること。価格には差がありますが、サービスによっては、毎月2,000円から3,000円程度でスマートフォンを使うことができます。たくさんの「MVNO」からサービスが提供されているため、自分に合った料金プランが選びやすいというのも大きなメリットです。
さらに、契約期間のいわゆる「2年縛り」を設けていない「MVNO」も多いようです。つまり、「試しに契約してみて、気に入らなかったら別の『MVNO』にしてみよう」という使い方もできるということ。これで、試してみるまでのハードルがぐっと下がりますね。
通信が遅くなったり、手厚いサービスが受けられないことも
良いことづくめに思える「MVNO」ですが、大手キャリアとの違いも多く、あなたのライフスタイルによっては、注意すべき点もあるようです。
まずは、大手キャリアと比べて通信速度が不安定なこと。「MVNO」はあくまでの大手キャリアの通信回線を借りているだけなので、お昼どきなど、多くの人がスマートフォンを使う時間帯になると、通信速度が遅くなってしまうこともしばしば。
そして、大手キャリアのようなサポートを受けられない場合があることも、覚えておきましょう。「MVNO」は安くサービスを提供するため、販売店や相談窓口をもっていないケースがあります。販売店をもっている「MVNO」もありますが、それもごくわずか。スマートフォンを購入したり、不具合が出てしまったときの相談は、基本的にはオンライン、もしくは電話を通して行います。必要なときに必要なサービスがすぐに受けられなかったり、トラブルの解決に少しだけ手間がかかったりするかもしれません。
まとめ
大手キャリアより安くスマートフォンを使えるものの、ライフスタイルによっては少しだけ注意したい「格安SIM」こと、「MVNO」。メリットもデメリットも知ったうえで、これからスマートフォンを買い替えたい、通信費を見直したいと思っている方は、1度検討してみてはいかがでしょうか?