まずは「決めつけない」こと? 「ゆとり世代」の特徴と、コミュニケーションのとり方
2017.05.25
いろいろな人と仕事や付き合いをする中で、「ゆとり世代」の男性や女性と接する人もいるかと思います。彼らにはどんな特徴があって、どういった場面で力を発揮するのでしょうか? 一番上の世代では、すでに30歳になろうとしている「ゆとり世代」。その考え方や、コミュニケーションを取るときのコツを考えます。
そもそも「ゆとり世代」ってなに?
「ゆとり世代」とは、多くの場合、1987年4月2日〜2004年4月1日に生まれた人を指します。彼らがこう呼ばれているのは、2002年〜2011年の間に義務教育を受けていることが理由。
日本の教育方針は、その時期にかけて大きく変化しました。この時代の教育方針は「週休2日制」などに代表されるように「ゆとりを大切にする」こと。これが「ゆとり教育」と呼ばれ、その教育を受けた彼らは「ゆとり世代」と呼ばれるようになったのです。
「ゆとり世代」がもっている長所やスキルとは
「ゆとり世代」の人たちは、教科書の内容をどんどん暗記していくような「詰め込み型」の学校教育より、最低限の基本的な内容を覚えたら、あとはそれを個人個人でほかのものに活かしたり、新たなことを生み出す「創造性」が重視されました。
そのため、ゆとり世代には2つの「特徴」があります。まずは、それまでの詰め込み型教育を受けた世代に比べ、我慢や根気強く続ける作業を義務教育で行っていないということ。叱られることやストレスに弱い、という声もあります。
一方、インターネットと共に育ってきたこともあり、情報を収集したり、興味があるものに対しては積極的に調べたりするスキルがあります。詰め込み型ではない学校教育の経験から、今までにないアイデアを生み出すことが得意なのかもしれません。
なるべくプレッシャーを与えず、長所を評価する
では、そんな彼らと接するときはどうすればいいのでしょうか? まず大切なのは、プレッシャーをかけたり厳しい言葉を使って、ストレスを与えたりしないこと。失敗を極度に嫌がる傾向にあるため、プレッシャーがかかるとやる気をなくしてしまいます。
反対に、相手の良い点や長所をきちんと評価し、そのうえで仕事などをうまく分担すれば大きな力になるでしょう。明確な指示があれば情報収集力を発揮しますし、プラスアルファとなるアイデアや方法も考えつくかもしれません。
まとめ
もっとも重要なのは、「ゆとり世代」というだけで相手のすべてを判断しようとしないことです。「ゆとり世代」である以前に一人の人間であり、世代で決めつけられるのが嫌いなのはだれだって同じ。あくまで個人の性格を見ながら、頭の片隅に「ゆとり世代」であることも認識しておく程度にとどめておくのが良いでしょう。