上手く使えばお得かも!? いよいよ始まったガス小売自由化の知識

2017.07.20

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Gas stove. Closeup

2017年4月から、都市ガスの小売自由化が始まりました。これをきっかけに毎月のガス代を見直したい…と思っても、まだまだ分らないことがたくさん。いよいよスタートしたガス自由化に対して、どんなことを知っておけばよいのでしょうか?

いよいよ始まった、「ガス小売自由化」の注意点って?

2016年4月の電力小売自由化から遅れること1年、とうとう都市ガスも小売自由化がスタートしました。これによって、毎月のガス代を販売会社や料金プランのレベルにまで立ち返って、見直しすることができます。

「ガスを買う会社を変えるなら面倒な工事をしないといけないんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、心配はご無用。料金の支払先が変わるだけで、ガスの供給方法は今までと同じなので、私たちは契約する会社を変更するだけで大丈夫です(※)。

これをきっかけに、電気代と同じようにガス代も節約していきたいところ。どのようなことに注意していけばいいのでしょうか?

  • 現在すでに都市ガスを使用している住宅に限る。

多数企業の小売事業参入により、競争が生まれる

そもそも、ガスが小売自由化し多数の企業がガス販売事業に参入することで、どんな変化が起きるのでしょうか?

今まで、ガスの販売は一部の企業が中心に立って行っていました。小売自由化が行われることで、限られた企業による都市ガス販売の市場寡占が解消され、多くの事業者による競争が行われるようになります。ガスの価格も見直されるので、多数の事業者の中から自分に合った料金プランを選べば、毎月のガス代をカットすることもできるでしょう。

同時に、各事業者が他社との差別化を図るため、それぞれ独自のサポートシステムが打ち出されていくでしょう。使用している携帯電話の通信事業者が提供するガスを使うことで割安なプランが提供されるなど、ガス販売事業者全体でサービスの質が向上していくことも期待されています。

Hands compare two piles of coins of different sizes

しかし、価格競争が残念な結末になることも…

反対に、ガスの小売自由化にあたって注意するべきはどんなことなのでしょうか?

想定できる残念なケースは、小売自由化によってガスの価格が現在よりも上がってしまうこと。これは、小売自由化によりガスの価格が、市場原理に左右されるようになることが一因です。もっとも値上がりの理由はそれだけではなく、日本国内に供給されているガスのほとんどが海外から輸入されている、といった要因も大きいようです。

加えて、新しくガス販売に新規参入する企業は、関西をはじめとした大都市部に集中しているケースが多く、地方に住んでいる場合はガス会社の選択肢がないこともしばしば。新しく契約するガス会社を選ぶまでには、まだまだ障壁がたくさんありそうです。

まだ私たちが選択できる事業者は限られていますが、これまでもエネルギーの供給を行ってきた電力会社や石油会社、商品としてガスを取り扱っている大手商社、それ以外にもすでに十分な知名度を持っている大手通信事業者もサービスの提供を始めており、これまでエネルギーを取り扱っていた企業のガス市場参入も噂されています。今後、全く異なったフィールドから企業が新規参入し、オリジナルのサービスを提供するようになる可能性も否定できません。

まとめ

ガス小売自由化はスタートしたばかりで、市場はまだ発展段階。ここは焦って契約を変更してしまうのではなく、様子を見て今は我慢するのも一つの手です。事業各社から料金プランが出揃うのを待ってから、十分な選択肢と情報を揃えたうえで契約を見直すのもよいかもしれませんね。

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